はじめに
LibreChatのバージョンv0.7.3以降では、LDAP認証が新たに追加されました。この記事では、初心者でも手順に沿って設定できるよう、詳細なガイドを提供します。公式の情報はこちらに記載されていますが、設定ファイル「.env」を変更することによってLDAP認証を有効にする方法を具体的に説明します。
記事の内容
1. 前提条件
- LibreChatがインストールされていること
- LDAPサーバーが稼働していること
2. .envファイルの設定
LibreChatのLDAP認証設定は、.env
ファイルに以下の情報を追加することで行います。以下に設定内容を表形式でまとめました。
設定項目 | 説明 | 例 |
---|---|---|
LDAP_URL | ADのサーバのアドレス。ポート番号は省略でもOK。 | ldap://192.168.0.100:389 |
LDAP_BIND_DN | LDAPに接続するためのユーザー名。 | [email protected] |
LDAP_BIND_CREDENTIALS | LDAPに接続するためのユーザーのパスワード(平文) | password123 |
LDAP_USER_SEARCH_BASE | OUをドメイン名などを指定。 | ou=ComUser,dc=sample,dc=local |
LDAP_SEARCH_FILTER | 検索する項目。LibreChatのユーザ名の部分がメール形式しか受け付けない為、メールアドレスに設定する必要あり。 | mail={{username}} |
3. 設定の適用と確認
設定ファイルを編集した後は、LibreChatのサービスを再起動して設定を適用します。再起動後、正しくLDAP認証が動作するかを確認します。
# サービスの再起動コマンドの例(サービス名は環境により異なります)
sudo systemctl restart librechat
まとめ
LibreChatでのLDAP認証設定は、.envファイルを適切に編集することで簡単に行えます。この記事で紹介した手順に従って設定を行うことで、LDAPサーバーを利用したユーザー認証が可能になります。公式のドキュメントも参考にしながら、適切に設定を行ってください。
公式の情報は以下のサイトに記載されています。