はじめに
リモートデスクトッププロトコル (RDP) を利用している際、Windows 10または11 (24H2) で発生する不具合に悩んでいる方へ。本記事では、その現象と原因、暫定的な解決方法について分かりやすく解説します。同じ問題に困っている方の参考になれば幸いです。
不具合の現象
以下のような問題が報告されています:
- 古いOSでの互換性問題:Windows 7やWindows Server 2008などで一部のアプリが正常に表示されない。
- 通信速度の低下:RDP接続時に極端に遅くなる。
これらの問題は、次の公式フォーラムや技術記事でも指摘されています:
問題の原因
この不具合は、2024年10月にリリースされたWindows 11 (24H2) のアップデートによるものと見られます。しかし、現在Microsoftはこの問題を公式に「不具合」として認識していないため、修正対応が行われるかどうかは不透明です。
現状の確認
- 2024年12月時点で、月例アップデートでも修正されていない状態です。
- 毎月のアップデート内容を確認することが重要です。
暫定的な対応方法
以下の方法で、RDPの不具合を回避できます。
過去バージョンのRDPを使用する
過去バージョンのRDPファイルを利用して不具合を回避します。
必要なファイル
以下のファイルを取得してください:
C:\Windows\System32\mstsc.exe
C:\Windows\System32\mstscax.dll
C:\Windows\System32\ja-jp\mstsc.exe.mui
C:\Windows\System32\ja-jp\mstscax.dll.mui
※英語OSを使用している場合、「ja-jp」を「en-US」に置き換えてください。
実行手順
- 任意のフォルダを作成します。
- 上記のファイルをコピーしてそのフォルダに保存します。
- サブフォルダ「ja-jp」を作成し、
.mui
ファイルを配置します。 - コピーしたフォルダ内の
mstsc.exe
を実行します。
注意事項
ストア版のRDPも使用可能ですが、通信速度の問題は解決しない可能性があります。
まとめ
RDPの不具合は、特にリモート環境で業務を行う際に大きな影響を与えます。この記事で紹介した方法を参考に、不具合を回避しながら運用を続けてください。
引き続き、毎月のアップデート内容を確認し、問題が解決される日を待ちましょう。また、新しい情報が入り次第、本記事を更新してお知らせします。