はじめに
今回は、ラズパイでも利用できる監視するソフトであるmuninサーバの設定方法を取り上げたいと思います。
ラズパイから、ローカルの機器の監視をしたい方はぜひ参考にしてください。
インストール
- 下記のコマンドでインストールを行う。
sudo apt-get install -y apache2 munin rrdcached
- フォルダの設定を行う。
sudo ln -nfs /var/cache/munin/www /var/www/html/munin
RRDCacheの設定方法
- 設定ファイルを変更する。
下記のコマンドで設定ファイルを開きます。sudo nano /etc/default/rrdcached
下記のとおりに設定を変更します。
ラズパイはSDカードを利用しているので、書き込み時間の遅延させています。
DAEMON=/usr/bin/rrdcached WRITE_TIMEOUT=1800 # 1800(書き込みを30分遅延) WRITE_JITTER=1800 BASE_PATH=/var/lib/rrdcached/db/ JOURNAL_PATH=/var/lib/rrdcached/journal/ PIDFILE=/var/run/rrdcached.pid SOCKFILE=/var/run/rrdcached.sock SOCKGROUP=www-data #-F 再起動時全データフラッシュ #-f 3600(60分以内にデータをフラッシュ) BASE_OPTIONS="-F -f 3600"
- 権限の変更します。
sudo gpasswd -a munin www-data sudo gpasswd -a www-data munin sudo chown -R www-data.www-data /var/lib/munin/cgi-tmp
- 最後に少し動かしてみて、rrdcachedの動作確認してください。
下記のフォルダにファイルが存在し、サイズが増えていくか?
ls -al /var/lib/rrdcached/journal/
Muninサーバの設定方法
- Muninの設定を行います。
下記のコマンドで設定ファイルを開きます。sudo nano /etc/munin/munin.conf
設定ファイルより、以下を見つけてコメントアウトします。
rrdcached_socket /var/run/rrdcached.sock
- フォルダの権限を変更します。
下記のコマンドで設定ファイルを開きます。sudo nano /etc/apache2/conf-available/munin.conf
以下のように変更します。(デフォルトだと、自分からしか見れないようになっている為)
<Directory /var/cache/munin/www> Require all granted Options FollowSymLinks SymLinksIfOwnerMatch </Directory>
- サービスの再起動
sudo service apache2 restart
- muninの動作テストを行います。
下記のコマンドを実行して、強制的にファイルを作成します。
sudo su - munin --shell=/usr/bin/munin-cron
- ブラウザからMuninのページにアクセスします。
http://{ラズパイのアドレス}/munin/
Muninサーバのカスタマイズ
ここからはお好みで設定してみてください。
見た目を変えるために、テンプレートを変更する。(munin_dynamic_template)
- 下記のコマンドを実行し、テンプレートをダウンロードして設定する。
git clone https://github.com/DaveMDS/munin_dynamic_template.git sudo chown -R munin.munin munin_dynamic_template sudo mv munin_dynamic_template /etc/munin/
- Muninの設定ファイルを変更する。
下記のコマンドで設定ファイルを開きます。
sudo nano /etc/munin/munin.conf
下記を追加する。
tmpldir /etc/munin/munin_dynamic_template/munin2 staticdir /etc/munin/munin_dynamic_template/munin2/static
トラブルシューティング
グラフの曜日の文字化け対策
ラズパイのロケールの設定によっては、曜日の部分が文字化けします。
- 下記の設定ファイルを開きます。
sudo nano /usr/bin/munin-cron
- 下記の行を登録します。(”#!/bin/sh”の後くらいに入れてください。)
#!/bin/sh export LANG=C
まとめ
いかがだったでしょうか?私はほぼ必須で入れているソフトですので、皆様も是非試してみてください。