はじめに
本ブログでよく取り上げるラズパイ(Raspberry Pi)の初期設定について、私の備忘録も含めてまとめておきたいと思います。
何をするにも最初が肝心。ただ簡単に初期設定するのではなく、なるべく手間をかけずに、最適な環境を作ることを目指していきたいと思います。
準備するもの
1.SDカード(32G以上を推奨)
2.SDカードライター
3.必要なソフトのインストール
Raspberry Pi Imager
winget install --id RaspberryPiFoundation.RaspberryPiImager
Tera Term
winget install --id TeraTermProject.teraterm
SDカードにOSを書き込む
- SDカードをカードリーダーにセットし、パソコンに挿入します。
- 「Raspberry Pi Imager」を起動します。
- 「OSを選ぶ」は、「Raspberry Pi OS(other)」>「Raspberry Pi OS Lite(32bit)」を選択します。
- 「ストレージを選ぶ」は、SDカードのカードリーダーを選択します。
- 「歯車」のボタンを選択して、下記の設定を行います。
- 「ホスト名」をチェックする。
- 「SSHを有効化する」をチェックする。(「パスワード認証」を使うが選択されていることを確認する。)
- 「ユーザー名とパスワードを設定する」をチェックする。(ユーザー名とパスワードは自由にどうぞ。)
- 「ロケール設定をする」をチェックする。
- 「書き込み」をクリックして、SDカードを作成します。
- 書き込み後、パソコンよりSDカードを取り外します。
ラズパイの初期設定
- SDカードを、Raspberry Pi 本体に挿入します。
- Raspberry Pi 本体に 電源ケーブル、LANケーブルを繋ぎ、電源を入れます。
- パソコンでインストールした「Tera Term」を起動します。
- 「ホスト」の部分に「raspberrypi」と入力し、「OK」をクリックします。
- SDカード作成時ののユーザー名とパスフレーズを入力します。
- 無事接続出来たら、初期設定を行っていきます。
下記のコマンドを順番に1行ずつコピーして、エンターを押します。(GPUメモリの設定、Wifi、SDカード、時計、言語の設定を行っています。)
sudo raspi-config nonint do_memory_split 16
sudo raspi-config nonint do_wifi_country JP
sudo raspi-config nonint do_expand_rootfs
sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
sudo perl -pe 's/^# (ja_JP.UTF-8 UTF-8)/$1/g' -i /etc/locale.gen
sudo locale-gen
sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8
sudo dpkg-reconfigure -f noninteractive locales
sudo apt-get -y remove dphys-swapfile
- 起動時メッセージの削除する。
sudo rm /etc/motd
下記のコマンドを実行する。
sudo nano /etc/pam.d/common-session
下記の部分をコメント化する。
#session optional pam_chksshpwd.so
- 不要なパッケージを削除する。
下記のコマンドを順番に1行ずつコピーして、エンターを押します。
sudo apt-get autoremove -y libraspberrypi-doc
sudo rm -rf /usr/games
- IPアドレスの固定を行う。
下記のコマンドを実行する。
sudo nano /etc/dhcpcd.conf
下記を追記する。
interface eth0
static ip_address=192.168.XX.XX
static routers=192.168.XX.XX
static domain_name_servers=192.168.XX.XX 8.8.8.8
interface wlan0
static ip_address=192.168.yy.yy
static routers=192.168.yy.yy
static domain_name_servers=192.168.yy.yy 8.8.8.8
- 自動再起動設定を行う。
下記のコマンドを実行する。
sudo crontab -e
下記を追記する。
30 0 * * * /sbin/reboot
- アップデートを行う。
sudo apt-get update && sudo apt-get -y dist-upgrade && sudo apt-get -y autoremove && sudo apt-get autoclean
まとめ
基本的には、このページはなるべく最新の状態を保つようにしていきたいと思います。
その為、不備がありましたら、お知らせください。